June 2006
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ハイテク兵器 vs イラク
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2006/06/28 by
, [Technology,Warfare]
アメリカ陸軍が誇る最強の戦闘ヘリ AH-64D アパッチ・ロングボウのイラク駐留機から、その象徴でもあったミリ波レーダーが取り外されることになったそうだ。Defense Tech が伝えている。 この記事によると、イラクで使われる戦車としてはM1A2戦車よりも一つ前の型になるM1A1戦車の方が好まれているようだ。砂でジャムり続ける M-16 ライフルに業を煮やした兵士は M-14 の支給を求めている。空軍機としても F-22A よりも F/A-18D の方が役に立っているらしい。最先端のハイテク兵器はどうも人気が無い。 まあ考えて見ると当然のことではある。ハイテク兵器の多くはソ連との冷戦時代に構想されたもので、物量で攻めてくるソ連軍を少数のハイテク部隊で押し留めるという発想で作られている。ミリ波レーダーも、稜線の裏からアンテナだけを出してソ連軍戦車を探知しヘルファイアミサイルを発射、といった使われ方が想定されている。しかしイラクのゲリラと戦う際にそのようなシーンはあり得ない。空中を巡航中のアパッチが突然ゲリラから携帯型地対空ミサイルの発射を受けて急回避を迫られる、といったシーンでは、重いレーダーを重心より高いところに載せていることの不利の方が大きい。 この記事の最後には、次のような一文がある。 But old stuff doesn’t keep the defense industry flush with cash. And Pierre Sprey, one of the designers of the F-16 Fighting Falcon and an F-22 critic, told me that’s the point of most new weapons. More on that [...]
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兄の多さとホモセクシャル傾向
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2006/06/27 by
, [Health]
男性のホモセクシャル傾向は胎児の段階で決まる、しかもそれは母親が何人男の子を産んだかによって影響を受けるらしい、という研究結果が New Scientist に掲載されています。 もともと、上に兄がたくさんいるとゲイになりやすい、という研究結果が2003年ぐらいに発表されていました。兄が一人増えるごとにゲイになる傾向が30%強まる、というものです。この研究結果の解釈を巡ってさまざまな議論があったのですが、多くの研究者は、男兄弟同士で緊密に育つ環境がゲイになる傾向を助長するのでは、という、後天的な影響を考えていたようです。 今回の研究は、養子のように生まれた順番と育った家庭が違うケースに着目し、例えば「男ばかりの兄弟の4番目として生まれたがすぐ養子に出されて一人っ子として育った」ようなサンプルを多数あつめて、統計を取ったようです。その結果、育った環境には関係なく、母親が前に男の子を何人産んでいたか、という点だけがホモセクシャル傾向に強く影響していたそうです。 この傾向がどのようなメカニズムで生じているのかはよくわかりません。しかし最近の研究では、ホモセクシャル傾向は脳の構造によって大きく決まることがわかっていますから、胎児の際の脳の成長の仕方に何か差が生じるのでしょう。 追記 : 2006/06/28 Scientific American にもう少し詳しい記事が載っていました。それによると、考えられるメカニズムとして、男児を妊娠した女性の体で何らかの抗体が生成され、それが次からの男児に子宮を通じて影響を及ぼしているのでは、という可能性が指摘されているようです。
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ルービックキューブを解くロボット
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2006/06/26 by
, [Gadgets]
おおー。技術的に凄いとかいうわけじゃないんですけど、ルービックキューブを解くロボット の YouTube 画像をどうぞ。ロボットゆうても人型じゃなくてキューブをまわすモーターだけなんですけど。それでもなかなか楽しめます。ミシガン大学の学生が作ったロボットみたいです。途中でストロボたいてるのは、キューブの色をカメラで認識して、という話なんでしょうか。キューブを解くこと自体は群論使えばちゃちゃっとできるらしいからね (実際25年前には大学の数学で群論教えるのにルービックキューブが教材として使われてたらしい)。
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ユーザは平等ではない(広告主にとって)
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2006/06/26 by
, [Business,Web 2.0]
新しくベータ版のサイトが立ち上がったこともあって、最近 digg.com の話が喧しい。TechCrunch は「digg.com は pageview で New York Times に挑もうとしている」と伝えている。 これに対して慎重派からはさまざまな指摘が出ている。Scott Carp は Publishing 2.0 で「問題は pageview ではなく記事の信頼度だ」という割とありきたりで面白味のない反論を書いているが、面白かったのは Rob Hyndman が指摘した「digg.com ユーザ層と New York Times 読者層では、どちらが気前良く金を支払ってくれるだろうか」という視点。 この視点は、当然ながら広告主にとって極めて重要となる。いまだ広告以外のビジネスモデルを見出せない多くの Web 2.0 企業にとっても、同様にクリティカルに効いてくるだろう。最近噂に上がっている成約保証 AdSense などが広まれば、単に pageview / eyeball / attention を集めるだけでなく、「金持ちの pageview」「可処分所得の多い層の eyeball」「消費意欲旺盛な人の attention」を集めなければ、という話になるのだろうか。Hyndman が記事につけた All Uniques are Not Created Equal というタイトルが心に響く。
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折り紙でロボット
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2006/06/24 by
, [Technology]
この OhMyNews英語版に載った Printable Robots って、見るからに楽しそうなタイトルじゃないですか。インクジェットプリンタであやしいものを紙に印刷してペーパークラフトみたいに組み立てると動くロボットになる!ってものが$100ぐらいで現実になるかも、とゆう夢のような話です。 動く? いやほんとに動くんだそうです。インクジェットで印刷するのは普通のインクだけじゃなくて、半導体ポリマーや電解質ポリマー、機能性ポリマーも印刷するんだって。半導体ポリマーがCPUやメモリになり、電解質ポリマーがバッテリーになり、そして機能性ポリマーにいたっては筋肉になる!(電圧かけると縮むポリマーてのが現実にあるらしい) んで、印刷したものを折ってロボットにするので Origami なんて言われてるわけですが、しかしこの Digital Ugoku Origami つうネーミングだけはなんとかならんのかおい。
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自信過剰な戦争屋
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2006/06/22 by
, [Games,Science,Warfare]
New Scientist 誌に載った Overconfidence is a disadvantage in war, finds study という記事が面白い。と言うか、この記事に出てくるゲームをプレイしてみたい。「過信、つまり度を過ぎてポジティブな考え方は身を滅ぼすもとになる」というまあ当たり前といえば当たり前という気もする話を、ゲームを通じて統計学的に検証する実験が行われたのだそうだ。 このゲームの仕様は以下のようなものだったらしい。 二人がそれぞれの国を率いて対戦する非ゼロサムゲーム 国境線の確定していないあたりにダイヤモンド鉱山が発見されたという筋書き 1億ドルの予算を、経済成長と軍備に配分する 相手と交渉して、例えばダイヤモンドを放棄する代わりに別のリソースを取る、といったことも可能 いきなり不意打ちで攻め込んで戦争してもよいが、その際は軍備に注ぎ込んだ予算が物を言う 対戦で相手に勝つと言うよりは、ゲーム終了時の国力ランキングで被験者中上位に来ることを目指す 実験では200人の被験者を何度もランダムな相手と対戦させたそうだが、対戦前に「自分はどれぐらい良い結果を残せると思うか」を自己評価させたというのがミソらしい。平均より高めの予想を出すプレイヤーが60人いたそうだが、この60人は不意打ちで戦争をしかける率が高く、そして悲惨な結果に終わることも多かったそうだ。男性の方がこの「戦争屋」タイプが多かったというのは予想通りだが、男性ホルモンの血中濃度とは無関係だったらしい。 記事によると、この過剰にポジティブな考え方 (positive illusion と呼ばれるらしい) は、人類が進化する過程のどこかで生存競争にとってプラスに働いた、と考えられているらしい。しかし、人類が社会を築いてそれが高度化するに至り、特に外交問題などではマイナスに働くようになってしまったが、人類の進化がそれに追いついていない、というのが多くの科学者の指摘するところだったそうだ。それを実証したのが今回の実験、ということになる。 それで思い出したが、J.F.ダニガンの書いた 戦争のテクノロジー には以下のような一節がある。 戦争には勝利者などいない。この事実が往々にして忘れられる。戦争を始めるのは簡単だが、続けるには金がかかり、終わらせるのは難しい。戦争は普通、だれかが勝利を確信したときに始まり、国家、個人のプライドやメンツが戦争をやめさせない。そして戦争は一方または双方が破壊され、士気が低下したとき、あるいはまれに突如、何もかもがバカバカしいと目覚めたときに終わるのである。 自信過剰な人は「勝利を確信」しやすいということなのだろう。
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Wikipedia に載るための知名度
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2006/06/21 by
, [Wikipedia]
A VC の Fred Wilson についての Wikipedia のエントリが、「知名度不足」という理由で削除されたらしい。これを受けて Robert Scoble が I’m less notable than Fred is などと書いている。まあ Microsoft を辞めると知名度が下がるというのはあるのかもしれない。 そういえば以前、Wikipedia に掲載するに値するだけのミュージシャンとしての知名度のガイドライン が「インディペンデント系ミュージシャンに不利」と騒がれたことがあった。結局あれはガイドライン自体が仕切りなおしということになったようだが。日本語版だと Finalvent氏のエントリ があるが、どこに線が引かれているのかは興味深い。 Wikipedia の編集コントロールが次第に厳しくなっていくのは止むを得ないことだし、その辺を巡っていろいろ理想と妄想が交錯した議論は相変わらず続いているようだが、「線をここに引きたい」という参加者側からの要求はおそらく時代によって、というか数ヶ月単位ぐらいで変わっていくのではないと予想する。官僚組織としての形を整えつつある Administrator 集団にとって、その辺のアービトレーションは今後の課題となるのかもしれない。
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DARPA のマスドライバー研究予算
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2006/06/20 by
, [Technology]
Defense Tech の記事 が伝えるところによりますと、2005年に立てられた DARPA 研究予算の中で、マスドライバーの研究費として2006年に30億ドル、2007年に40億ドルの予算が計上されていたそうです。 機密解除された予算説明書によると、このマスドライバーは Slingatron と呼ばれ、こんな説明が書かれてます。 The Slingatron program will use modern engineering and physics concepts to accelerate masses to extremely high velocities. This mechanical mass acceleration concept, based on using centripetal body forces, is fundamentally different from electro-magnetic accelerators and hence avoids the limitations of those machines. Initial studies have demonstrated [...]
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Google Spam
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2006/06/20 by
, [Google,Spam]
Cragslist としちゃあ狙ってやってるわけじゃないと思うんですが、結果的に Google Spam とでも言うような状況になってるのが この Queer Forum の検索結果 です。Threadwatch で見つけた話。DNSワイルドカードを使ってサブドメインを分けることで、こんな風に検索結果を埋め尽くすことができるんですねー。しかし Queer Forum なんて語で検索する人もどうかと思った(Queer == オカマ)。
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Publishing 2.0 on Web 2.0
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2006/06/19 by
, [Business,Web 2.0]
この週末の Publishing 2.0 はなかなか面白い記事が連発されていた。いずれも Web 2.0 に関する話である。 Vertical 2.0 vs. Mass 2.0 は、Boompa の話に触発されて書かれた記事のようだが、「新 Netscape のようにあらゆるニュースをカバーする Vertical なサイト」と「一分野のニュースに特化した Niche なサイト」の二つのアプローチを比較している。前者は Media 1.0 的な考え方であり、最終的には後者が勝利するはずだ、と Scott Carp は考えているらしい。そしてそここそ、Media 1.0 と 2.0 との最大の差なのだ、と。 ある種 longtail に近い考え方だが、巨大資本が longtail 全てを vertical に押さえられるわけでは無い、という点が興味深い。この考え方は、栗原潔氏が先週 ITmedia に書いた Web 2.0の世界は大企業が有利? との意見と真っ向から対立する。現実のネットビジネスがどちらの方向に進むのかは興味深い。 Data Storage Is the Key to the Web App Revolution は、Zooomr にアイデアを得て書かれたもの。この記事で言う Web [...]