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Six Apart / Mena Trott の大失態

written by duke on

今年は Six Apart にとって災難の年だったようだ。相次ぐ TypePad の障害。WordPress の追い上げ。そして今度は、Six Apart 自身が主催したパリでの Les Blogs 2.0 での大失態である。

Les Blogs については、ITmedia の 欧州の視点 blog などで伝えられているが、なかなか充実したカンファレンスだったようで、本来なら Six Apart の名を高めていたはずだった。それなのに、Six Apart の顔と言ってもいい Mena Trott が、彼女のスピーチの最中に、この上ないほど派手に自爆してしまった。

彼女はスピーチの中で、Blog を書くには Civility (礼節) が必要、と訴えていた。ところがそれを聞いていた Blogger 達は、その最中にも IRC で彼女のスピーチを批評していた。彼女もスピーチを続けながらそれを読んでいた。面白い試みだったと思う。もし何事も無く終っていれば。

しかし、自分を高揚させてスピーチに臨むことと、自分への批評に対する感情を抑制することは、なかなか両立しがたい話である。結局彼女はスピーチの最中にブチ切れ、自分を IRC で批判していた Blogger を名指しで asshole などと罵り、いやまあ世界中のゴシップ好きの Blogger 達を大喜びさせるに十分な自爆ぶりを示してしまったのだ。それも、礼節を訴えるはずのスピーチの最中に。

以前から Six Apart 嫌いの姿勢を示していた Blog Herald などは狂喜して Mena Trott implodes on stage at Les Blogs: calls participant an Asshole after lecturing audience about the importance of civility とポストしている。最近すっかりITゴシップ紙 No.1 の座を不動にした感のあるイギリス Register 紙もこれを見逃すわけがなく、Six Apart chief’s ‘nice’ speech ends in name-calling と情け容赦無い叩きっぷり。そして罵られた当人 Ben Metcalfe (!) は、抑えた口調の報告をポストしているが、そこに Mena の肩を持つ Dave Winer が乱入してきたり、怪しい雲行きだ。ちなみに彼の報告を読む限り、Shel Israel も Mena を焚きつけていたように取れる。
一方、Mena 本人の弁明と本来あるべきはずだったスピーチの原稿は SixApart の Blog で読める。

まあ災難だったと言う他ない。結果論ではあるが、Movable Type の開発を日本法人に移管したのも正解だったかもしれない。まあ今年ももうすぐ終りなので、年が明けたら新しい気持ちで頑張って欲しいものである。

追記:

いま見たら、この泥沼にさらに Nicholas Carr が参戦していた。The reason the battles are so bitter in academia is because the stakes are so low というこの上なく辛辣な言葉を当事者二人に投げかけている。The Amorality of Web 2.0 の時も思ったのだが、この人の毒舌はほとんど芸術の域に達している。見習いたいものだ。

2005/12/10 追記:

予想されたことではあるが、とうとうこの話題が tech.memeorandum でトップに来てしまった。
Mena Trott は新しい記事をポストし、Civility を Responsibility/Accountability に言い替えている。良い戦術だろう。Civility という語は、Ben Metcalfe が「Patronizing と感じた」と言っているように、「文明人である Six Apart CEO 様が無知蒙昧な Blogosphere の野蛮人を啓蒙する」的なイメージを与える。
しかし一旦 Civility という言葉に反発を覚えた Blogger 達を今からなだめるのは難しいかもしれない。Silicon Valley Watcher は ronic Design offers better proof than Intelligent Design という捻ったタイトルの記事を載せている。MovableType によって Blogosphere を創造した (と称する) Mena Trott が、被造物たるBlogger達を「お前達もっと礼節を知りなさい」と諭したところ、皮肉にもそっぽを向かれてしまった、という意味合いである。
一方 Robert Scoble によれば、Shel Israel はブリュッセルでの Geek Dinner の席でも Mena Trott を弁護していたとのこと。Scoble 自身はこの件について深入りを避けているようだ。

2005/12/11 追記:

Mena Trott は CEO でなく President だ、との指摘を頂いたので訂正。


3 Responses to “Six Apart / Mena Trott の大失態”

  1. trackback from mohno

    失言

    先のエントリのついでに見つけた「Six Apart / Mena Trott の大失態」というエントリへのコメント。
    Six Apart の顔、Mena Trott が「礼節を説くスピーチ中に、悪口を使ってしまった」という失態

  2. pingback from Rauru Blog » Blog Archive » Six Apart / Mena Trott の大失態

    [...] Mena Trott は CEO でなく President だ、との指摘を頂いたので訂正。 [...]

  3. pingback from Rauru Blog » Blog Archive » Everyday Hogwash : 消費者クレームコンテスト

    [...] この件について Andy Beal は Marketing Pilgrim に これじゃ Forbes の Attack of the Blogs を笑えなくなる って書いてる 例の Forbes の記事に対して、最初はみんな感情的に猛反発してたけど、その後業界リーダーの間では blogger=リンチモブという見方が定着するとまずい って戦略的思考が主流になったみたい Mena Trott の Civility 発言 も、その線で出てきたものじゃないかな UTW tags : blogging, corporation, lynchmob [...]

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