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Victoria 2 が出るとしたら

written by duke on

Victoria の最後のパッチが出てから明日でちょうど1年が経過する。前にも書いたとおり売れ行きの悪かったゲームなので、もう二度とパッチは出ないという線が濃厚そうに思われる。Paradox の今後の予定は、明後日 Diplomacy を発売し、次に Squad Leader を作り、その後は Europa Universalis 3 だと見られており、なかなかに忙しそうだ。

しかしもし万一 Victoria 2 が作られることがあったら、いろいろと改良して欲しいところはある。イベント/外交オプション/兵種を増やせなどと言ったディテイルを増やす方向にはむしろ反対する。ただでさえディテイルが全体整合性の足を引っ張っているのだから、そんなことをしたらもっとひどくなってしまう。そうではなく、全体のフレームワークを見直して欲しい。

一つには外交のフレームワークがある。例えばEU2は宗教戦争の時代であり、HoI はイデオロギー戦争の時代だったという歴史認識でフレームワークが作られている。しかし Victoria にはそのようなフレームワークが無い。まあ鉄道引いて工場を建てるのが何より楽しい内政ゲームだ、というのは確かにあるのだが。
19世紀の外交の大きなフレームワークを何にすべきかということだが、やはり Concert of Europe 体制をキーにするのが適切でないかと思う。ヨーロッパ列強に協調とパワーバランスの維持を強制するメカニズムを何か実装する。また、列強間で戦争が起きそうになった際にそれを仲裁してうまく回避するためのメソッドも入れる。そしてそれが時代とともに綻びていって、最後には世界大戦に突入する、ような形になると素晴らしいのだが。

もう一つは地理的な問題である。Victoria のシステムでは地理的な距離条件がほとんど考慮されておらず、例えばロシアが南太平洋やアフリカに植民するのに何のペナルティもなければ、日本軍が世界を半周してサンクトペテルブルグに上陸をかけるのも兵站的に問題無しとなっている。対露戦ではまずペテルブルグを落とせがこのゲームの常識だ。
これは実は Victoria 以外のゲームにも一部共通する問題ではある。HoI2 でも、AI には航続距離制限が課せられないので、日本軍がいきなりレニングラードに上陸してきたりする。EU2 や HoI2 の AI に航続距離制限が課せられていないのは、AI にそこまで考える知恵が無いためである。つまり、航続距離の短い船のために戦略的に港を手に入れる、というのは、Paradox の AI にとって荷が重過ぎるのだ。
そのような事情もあるため、簡単に解決できる問題では無い。しかし今よりは何とかして欲しいと思う。


One Response to “Victoria 2 が出るとしたら”

  1. pingback from Rauru Blog » Blog Archive » Victoria 1.4 Patch

    [...] たぶん出ないだろうと予想していた Victoria の新しいパッチが、今月末に出るらしい。もともと11/23つまり今日出るとアナウンスされていたのだが、延期され、現時点では11/30のリリースとParadox Calenderに記載されている。 [...]

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