これもまた風雲児たちネタだが、幕末編5巻を買ってきて読んだところ、以下のような話があった。乱で読み忘れた号の話だと思う。
(江川英龍) 「だから礼砲も撃たず至近距離に入ってくるような船は、宣戦布告とみなされ撃沈されても文句は言えないわけだ」
(斉藤弥九郎) 「ほう〜っ」
(江川)「礼砲があればこちらも撃ち返し大砲の中を空にする。それでお互いに攻撃の意志がないことが確認できるというわけだ」
(斉藤)「なるほど… しかし江川、奴ら、その習慣を知らぬ国にもそれをやるのか?」
(江川)「やるからこわい」
(斉藤)「し、知らなくても!?」
(江川)「知らぬということは奴らは許さん。国際社会のルールも知らぬ野蛮国とみなされる。野蛮国なら攻撃も占領もおかまいなし。いやそうすることが正義だと言うのがあっちの言い分だ」
(斉藤)「んなバカなっ」
(江川)「わしもそう思う。しかし…」
(斉藤)「しかし?」
(江川)「”ルールは知りませんが兵も大砲ももっています” そんな言い分は通らんッ。西洋列強の作ったルールだ。あいつらに都合よくできているのはやむをえぬ」
(斉藤)「ルールをよく知ってつけこまれぬようにするしかないわけか」
(江川)「そう。さっきの空砲におびえ、もしこちらが実弾を撃っていれば、アメリカはわが国を攻撃する大義名分を持てたわけだ」
(斉藤)「おそろしい〜っ」
これを読んで、Victoria における Civilized Nation と Uncivilized Nation の違いを理解できた気がする。Casus Belli 無しで宣戦布告しても prestige があまり下がらないのは、そういう理由だったのだな。

