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高速道路は無料化すべきか

written by ultraviolet on

高速道路を無料化すべきかどうかは、「○○であるべき」的な倫理的価値観からのべき論よりも、定量的データを元にした制度設計論で判断するのが良いと思う。とか言いつつ今回私もデータ無しで話をするんだが、まあそこは許せ。

shi3z memo

ホントは、高速道路どこまでいっても1000円とか価格を低く固定するのは、経済学的にはバカげている。(って経済政策の先生が言ってた!)実際、トラック協会だったか、以前は高速道路料金値下げを主張していた利益団体から、料金が下がって混雑しすぎで逆に儲からなくなったせいか、苦情がきているようだ。この夏はぼくは高速道路を乗らなくていいように飛行機で北海道に行きますw
部分均衡の最適化は、その結果どうなるかよく考えてやらないといけないよ – WASSHOIの日記 – そんな博士の一日

iPhone のテザリングも同じ話だと思うんだがなあ
(via raurublock)
コモンズの悲劇
(via buru)
(via otsune)
高速道路が未だに全線有料のままのほうがおかしい
海外みたいに建設費の回収が終わった道路は無料化すべき
土日だけ値下げとか中途半端なことをするから混雑するのであって、全面値下げなら混乱も起きない

アメリカ初めとする諸外国では高速道路が無料になっていて久しく、かつ渋滞が日本ほど頻繁には発生していない。この二つの事象を因果関係として結びつけて「無料にした方が渋滞が起きない」と考えたくなるのもわからんでもない。でもそれ、たぶん違うと思うんだがなあ。

データの裏づけなく勝手な想像を書いちゃうけど、私の仮説では、日本の高速道路って(そして一般道も)、交通量と比較して絶対的に道路容量が足りてない。まあ以下のような事情があるし。

  • 日本は人口密度が高い
  • しかも所得水準が高いせいで自家用車の所有率が高い
  • 都市部では地価が高く、郊外では地形が山がちと言った理由から、容量の大きい道路を作りづらい

他にも東京だと人の流れや物流のパターンとして単位面積当たりの交通量を増やす要因があるかもしれない。あと国土が細長いってのも国全体の交通量を増やす要因だわな。外国だと(国にもよるけど)そういう制約が緩くて、道路容量が交通量に比べて比較的たっぷりとある。だから外国では渋滞が起きにくい。でも条件の違う日本で外国と同じように高速道路を無料化すると、たぶんハマる。

ここまでの仮説が正しいとすると、これを解決する手としては、以下のどっちかないし両方しか無いよね原理的に。

  • 交通量をカバーできるようになるまで道路を増やす
  • 今の道路容量で収まるように交通量を減らす

前者を掲げて料金プール制で道路作り続けたのが道路公団だったわけだけど、実態はダメダメぢゃった。それに投資対効果がでかいのはやっぱ後者ぢゃろ。経済学者は投資対効果を重視するので、最初の引用みたいな話になると。

この「金を取って交通量を減らす」っつう考え方は、ロードプライシングと呼ばれて、日本以外の国でも最近出始めてる。

ロードプライシング (Wikipedia)
第二次世界大戦後に日本を含め世界中の国や地域で、所得水準の向上により自動車の大衆への普及(モータリゼーション)の爆発的進行に対応して、各国で道路容量の拡大と高速道路網の整備が進められたが、同時に交通事故、大気汚染、騒音などのいわゆる自動車公害が大きな社会問題になってきた。また、道路の新設拡張にも限界が見えて道路容量が頭打ちになったために交通渋滞が慢性化して都市部では悪化する傾向が続いてきた。その結果、供給面の限界に直面した運輸当局は、交通需要を抑制する手段として「ロードプライシング」に注目することになった。本来の有料道路は、道路建設に投下された資金を一定期間内に回収する目的で料金を徴収するが、ロードプライシングの場合は、公害の発生に伴う外部費用を回収する意味合いで課金して、それと同時に公共の利便性を一部犠牲にしながら道路需要を制限する。例えば渋滞の時間帯について、渋滞の比率を計算して、それに比例させたり累進的な比率で道路料金を通行車輌に課金する。例えば渋滞率なるものを設定して、40%の時間帯には400円、80%の時間帯には800 円と課金することにより、渋滞の緩和効果をねらうというものである。特に道路輸送に頼るトラックやタクシーなどの商用車への影響が大きく、実際に本格的なロードプライシング導入に踏み切った都市は、世界でもシンガポール、ノルウェー(オスロ、ベルゲン、トロンハイム)、イギリス(ロンドン)などまだ数ヵ所に留まっているのが実態である(2005年現在)。

もちろん「金を取る」以外の解決方法もある。アメリカでも渋滞の起きるほど交通量の多い都市部ではプールレーンの導入で緩和を図ってたりとか。でもいずれにしても、利用者側に何かを諦めてもらうような施策だわな。そういう風に何らかの手を尽くして交通量を削減する工夫って、必要だと思うんだよなー。

てなことを前々から思っているのだけど、「交通量と比較して絶対的に道路容量が足りてない」っつう私の仮説は果たして正しいんかね? データがあれば検証できると思うので、誰かやってみんかね。もし道路容量が足りてるってことなら、無料にした方がいい。
あと「土日だけ値下げとか中途半端なことをするから混雑するのであって全面値下げなら混乱も起きない」てのも、たぶん定量的に検証可能だと思うので、それもお願いしたい。私はダウトだと思うんだが。


2 Responses to “高速道路は無料化すべきか”

  1. comment from 民主党は社会主義政党

    高速道路を無料にするには、毎年約3兆円の税金がいるとされている。
    高速道路を利用する人は、利用する人に比べて数が少ない。少なくとも、私の町内会では高速道路を利用する人は全くいない。
    高速道路を利用しない大多数の人の税金を、利用する少数者に貢ぐのは決して許せない。
    あくまで、利用者負担でお願いしたい。
    社会主義政党の民主党を消滅させなければ、税負担が増えるのは間違いない。

  2. comment from けんた

    初めまして、けんたです。
    コトノハからやってきました。
    是非、マコトとシツケの日本語の本文を読んでみたいと思いました。

    更新してもらえないでしょうか?
    よろしくお願いします。

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