fuuri さんとこの 作ることは、目的じゃなくて手段でしょ?を読んで思ったことをつらつらと。結論だけ書くと「両方とも必要でしょ」でおしまいなんじゃないかと思うけど、ちょっと考えたこともあったので、いろいろ書いてみる。
まず、fuuri さんが誤解しているっぽい点が一つあるんでそれについて。本当に「作るのが好き」な人ってのは「自分の作品を世に出すこと」になぞ興味無いんですよ。これ本当。自分にとって納得の行く物が作れればそれで満足なんです。製作してできた物が好きと言うより、製作行為自体の方が好きなのね。それが 頑固職人 と呼ばれる人たちなのぢゃよ。コントロールフリークの話 とも絡む。なので、腕の悪い頑固職人はえんえん車輪を再発明し続けてたり。再発明するのって楽しいしねやっぱ。
だから頑固職人の場合、「作りたいもの」と「クライアントの要望」って、fuuriさんが危惧してる程はコンフリクトしません。製作過程に拘る頑固職人と、結果に拘るクライアントでは、レイヤが違うかんね。結果を出しつつ納得できる製作過程に、と発想するのが頑固職人ぢゃよ。
とは言っても、アーティスト系のデザイナー、つまり「自分の作品を世に出すこと」にこだわる人がいることも事実ではあります。私に言わせれば、ふっ、そんなやつは「作るのが好き」な人じゃないね。まあいろいろ困りものではあります。
それで、本当に一つの想いしかない人なんてそうそういないので、たいていは「作るのが好き」「クライアントの役に立てるのが好き」「自分の作品を世に出すのが好き」という想いが並存してるもんだと思います。少なくとも最初の二つは揃ってないと、ビジネスとして成功する職人にはなかなかなれない。fuuri さんだって Web ページ作るのが嫌いってわけじゃないでしょう。好きな想いもいくらかはあるはず。
ただ、どっちの想いが強いか、ってのはあります。fuuri さんの場合は「役に立ちたい」という想いが他の二つの想いを圧倒してる。住さんの場合は、たぶん「作るのが好き」なんじゃないかと思うけど(「プレイするのが好き」という言い方はまさに成果物よりも製作過程に拘る頑固職人を連想させる)、ひょっとしたら「自分の作品を世に出すのが好き」なのかもしれん。
と言う話をすると「極端は良くないから中庸の最適点を探さないと」って話になりがちなんですけど、私の見方はちょっと違って、作るの好き寄りの人と役に立つの好き寄りの人をチームとして組み合わせることで最強になる(可能性を秘めている) と思ってます。やっぱそれぞれ一長一短があるんですよ。クライアントのやりたいことをくみ上げるには役に立つの大好きな人が向いてるし、一方作るの好きな人は自分の製作過程にディシプリンを課すのでコードの品質が上がる(これはクライアントがセキュリティに無知な場合などで大きく効いてきます)。自分の作品を世に出すことにこだわる人は、まあ、いなくていいか…
ただ、この異なる志向の人たちをチームとして組ませて齟齬無く動かすにはまあいろいろ努力が必要です。マネジメントぢゃよね。すげー困ったことに、作るの好きな人って、マネジメントに興味を示さないことが多いんですよ。往々にして役に立つの好きな人の方に大きな負担がかかってくる。でも、もしうまくできれば、両者の相克を良い方向に発揮させられますよ。時々、頑固職人をうまく動かすのが天才的に上手い人っていますよね。Steve Jobs とか。Google のマネジメントなんかもその辺に秘密があるんじゃないかと睨んでるんだけど、コツがあれば見習いたい。
Postedit
住さんが fuuri さんへの返信で 手を動かすのが好きだ つうエントリを書いてます。これを読む限り、やはり住さんは(アーティスト系でなく)作るの好きタイプですな。fuuri さんと組んで仕事すると、お互いを補い合って良い感じに行くんぢゃなかろおか。まあマネジメントは課題なんだが…


June 19th, 2008 at 20:31
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June 20th, 2008 at 0:59
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