Personal tools

Social Graph を作る

written by ultraviolet on

昨日 WordPress 用に Meet Your Commenters という plugin が公開されました。一方日本では Ripplex が注目を集めてる(たぶん)。
こいつらは両方とも Social Graph に着目した製品かと思います。実はわたくし、Social Graph って具体的に何の役に立つの? という点がいまひとつよくわかってなかったんですが、この二つを見てなるほぞ確かに役に立つなとわかった気がする。
今日は、この二つを比較しながら、Social Graph というものについて考えてみます。

Meet Your Commenters は、WordPress の blog にコメントをつけてくれた人が何者かっつう情報を集めて管理画面に表示してくれる plugin です。
どうやって情報を集めてくるかっつうと、コメントした人が自分の Website として入力した URL をキーにします。ちょっと前に話題になった Google Social Graph API を使って、その URL と XFN 的に rel=”me” 関係にあるページを探してくるわけですな。そうすると、その人の Twitter やら Flickr やらがぽこぽこ引っかかるという目論み。例えば 私の FriendFeed ページ のHTMLソースを見てみると、Rauru Blog はもちろん TwitterFlickr へのリンクが rel=”me” 属性付きで張られてます。Rauru Blog の URL がわかれば、それを Google Social Graph API で検索することで、芋づる式に全部ゲットして表示できる。そのまま Follow なり Contact 登録なりができるぞと。それまで全然知らなかった人同士が blog につけたコメントという一つのリンクをきっかけに他のところでも交流する、ということを志向してますな。

一方 Ripplex は、Plaxo みたいな感じのソーシャルアドレスブックなわけですが、既にお互い知り合いの人同士がネット上の情報で欠けている部分を補完することを目的にしてます。@IT の 探してほしい人からだけ探してもらえる という記事にあるとおり自分の情報を誰に対して公開するかをコントロールする点に主眼を置いてます。

Meet Your Commenters と Ripplex は構造的に似ているとも言えます。両方とも、自分のいろんなサイトの URL を事前に手で登録しておくという点です。Meet Your Commenters は XFN 付きで登録しておくわけで、FriendFeed に登録するとかいうのがそれに該当します。Ripplex だと自分のローカルマシン上のクライアントソフトに登録する。

違うのはその情報の扱いですね。Meet Your Commenters は XFN 情報を誰にでも見える形で公開して、それを Google に検索させます。一方 Ripplex は誰に見せるかを各ユーザがコントロールする。これは、Meet Your Commenters が新しく知り合うことを目指しているのに対して、Ripplex は既に知ってる人同士の情報の補完を目指しているという違いがあるので、そういうことになるんですな。

また、Meet Your Commenters は今のところは rel=”me” 相当の情報のみを管理してますが、Ripplex は Twitter/Skype のコンタクトリストを読み込む機能が最近追加された、という点も見逃せません。それこそが データポータビリティ の意味するところだから。Plaxo は Facebook からコンタクト情報を抜き取ろうとして騒ぎになりましたが、Ripplex が Twitter/Skype だけでなく mixi のマイミクリストをスクレイプできるようになると面白いことになるという気がしません? いやそれも騒ぎになりそうだけど。
Meet Your Commenters みたいな XFN 公開型のアプローチも、rel=”contact” 情報を処理できるようになると何か楽しいことができそうに思えます。Twitter の follower リストにはリンクに rel=”contact” 属性が入ってるので、Google Social Graph API で検索できるはず。初めてコメントつけてくれた人が、実は共通の人を Twitter で Follow してた、とかわかると楽しそうぢゃないか。たぶんそういうのが DiSo の目指すところなんぢゃろうね。

あと、Social Graph っつう本題からちょっと外れるんだけど、思ったこと。コメントからコメント者のサイトへのリンクって今は rel=”nofollow” っつう悲しい属性がついてるけど、これもなんか新しい属性を定義したいと思わんかね。例えば rel=”commenter” とか。
そうすると何が良いって言うとね、自分のサイトに rel=”commenter” 属性でリンクしてるページを検索する機能 を Google 先生に実装してもらうってえ寸法よ。rel=”me” 関係も考慮して。そうすれば 自分のコメントが Blogosphere 上に散在してて一覧できない問題 を解決できるっしょ。
さらにスレッドのリプライ関係に対応するような Microformat も作れば、自分のコメントに対するリプライだけ取り出して RSS で読めたりもできて、やたらと便利そうに思うんだが。まあ Google 先生が頑張ってくれるって前提でだけどな。

ところで Twitter の私の周囲界隈では、Ripplex のビジネスモデルがわからない、っつう根源的な疑問が呈されてました。なるほぞもっともだな。
たぶん Social Graph で一番儲けるのは Google だと思うんですよ。連中は XFN をクロールして巨大なグラフを構築し、ネット上の人間関係をもデータベース化し、それを使った新しいモデルの広告ビジネスを打ち出してくるでせう。Brad Fitzpatrick がそういう甘言で Google 経営陣を唆したに違いないと私は勝手に想像してるんですが。でも Facebook はデータを抱え込んで自分で利益をあげようとしてるんで(現時点では必ずしもうまく行ってるわけじゃないけど)、Open Social とかを使った綱引きが繰り広げられてると。一方 Ripplex がどーやって儲けるつもりなのかは、確かによくわからんわな。
ちなみに同業の Plaxo は、SNSっぽい方面に擦り寄った上で身売りするんじゃないかてのが大方の予想です。ユーザ数はすでに1000万以上に達してるので、そのユーザベースを上手く使ってマネタイズするアイデアを持ってるような大企業に買収してもらうと。考えてみれば del.icio.us もそんな感じで Yahoo! に買収されたしな。Ripplex はどうなるんかのう…


4 Responses to “Social Graph を作る”

  1. trackback from self memo

    友人関係をXFNで表現するだけのサービスを作った…

    自分の友人関係をXFN(XHTML Friends Network)で表現するだけのサービスを作ってみた。

    My Friends Network

    [概要]
    ・Join!で、適当なアカウント、適当なパスワード、自分自身を表すURL(twitterとか)…

  2. pingback from links for 2008-05-02 at orioa

    [...] Rauru Blog » Blog Archive » Social Graph を作る (tags: socialgraph communication plugin social web wordpress) [...]

  3. pingback from Rauru Blog » Blog Archive » Influencer 広告

    [...] が Social Graph の話 の中で予想したとおりである。 slashdot では FriendRank [...]

  4. trackback from o xein’, angellein...

    WPプラグイン追加: 4Avatars, WP-Super Cache, Fluency Admin, Meet your commenters…

    前回のカスタマイズに引き続き、さらにWordPressにプラグインを追加しました。
     今回追加したのはまずブログのコメント欄に表示されるアバターをGravatar、Mybloglog、Avatars.plから選べる4Avat…

Leave Your Reply

XHTML: You can use these tags: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

« Back to text comment