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集合愚に落ちないためには

written by ultraviolet on

Creating Passionate users の The “Dumbness of Crowds” になかなか面白いことが書いてあったんで、その面白かったとこだけ訳してみます。

Collective Intelligence Dumbness of Crowds
amazon でそれぞれ書評を書く大勢の人たち 寄り集まって Wiki で一冊の本を書こうとする大勢の人たち
大勢の人がそれぞれ撮影して Flickr にポストした写真の全て 大勢でよってたかって一枚の写真を撮って編集しようとする人たち
人々からたくさんのアイデアを得ようとすること 大勢の人のアイデアの平均を取れば素晴らしいアイデアになると考えること
Threadlessで個々人のデザインしたTシャツについて議論すること Threadlessで実際に大勢でよってたかって一着のTシャツを作ろうとすること

つまり、単一のアウトプットを出そうとすると、それは必然的に Dumbness of Crowd — 集合愚 になってしまう、っつう話ですな。ああそれはすげーわかる気がする。

ちなみにこの記事では、Wisdom of Crowd が大成功した例として 20Q を挙げてます。あの玩具を大勢の人間で寄ってたかって作ったわけじゃなくて、ニューラルネットを作って大勢の人間に使わせて学習させることで集合知 — つまり「回答にどんなバラエティがあるか」「それを特定するための質問はどう組み立てたらいいか」ということを汲み上げたんだそうな。確かにそれ賢いわ。
そうだよね、集合知ってのは豊富なバラエティを考え出すことに真価がある。以前 duke が wiki はギャグにこそ向く って言ってたけど、それもそういう話なんだろうと思われるわ。一般人が Crowd Wisdom によって専門家を超えられるってのも、仕事の質で超えられるって話じゃなくて、専門家一人では思いつかないようなバラエティの量を揃えられる、って話なんだな。
だから、豊富なバラエティの海を元にして何か単一のアウトプットを出したいと思ったとき、例えば Wiki を用意して自由に編集させれば集合知になるかってえとそれは間違いで、うまい汲み上げ方の仕組みってのがいるんぢゃろね。


3 Responses to “集合愚に落ちないためには”

  1. trackback from ECマーケッターのサイトクリップ。

    集合知の真価は何か?

    集合知は質ではなく、量ではないか?という話。確かに、集合知で良く挙げられるWikipediaも登録項目数ばかりが注目されがちですが、内容はいまいちの場合もある。何でもかんでも集合知…

  2. comment from duke

    20Q が成功した要因は、「単一のアウトプット」を目指したからでなく、大勢の設問の全体をニューラルネットという形で丸ごと製品の中に内蔵した、という点にあるのではなかろうか。丸ごと内蔵されているからこそ、どんな設問に対しても対応できる。
    考えてみれば Google もそうだろう。Web全体をそのままインデックス化し、ユーザがどんなキーワードで検索をかけてきても、それぞれに合った検索結果を出すことができる。

    つまり集合知というのは、知識のネットワーク構造そのものに意味があるのであって、単一のアウトプットに要約してしまうと意味が無くなってしまう、ということなのではないか。

  3. trackback from 404 Blog Not Found

    [ITPro Watcher] The Wisdom Not to Crowd

    Blogの更新の途中ですがお知らせです。ITPro Watcherの新年特集【Watcherが展望する2007年】に、私の担当分の記事が掲載されました。

    404 Title Not Found
    【Watcherが展望する2007年】 The Wis…

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