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考古学プログラマ

written by ultraviolet on

先週末の ask.slashdot.org に、ヴァーナー・ヴィンジの SF 遠き神々の炎/最果ての宇宙船団 に登場する 考古学プログラマ (Programming Archeologist) の話が取り上げられてました。

この二冊のSFは、遥か遠い未来の銀河系を舞台にしているのですが(「遠き神々の炎」だとたぶん今から数十万年未来)、その時代ともなると、コンピュータのプログラムは恐ろしいほどの複雑化・自動化が進んでいて、プログラマが自分でコードを書くなんてことはありえない状態になっています。じゃあどうするかと言うと、プログラマはアーカイブをほじくり返して「使えそうなコード」を探してきます。そのコードの中身がどういう仕組みになっているかはあまりに複雑すぎるので人間のプログラマごときでは実際のところわからないんですが、幸いカプセル化とかリフレクションとか自動コード生成技術とかの類も超高度に進歩しているので、わからないままでもレシピ(たぶんドキュメントに相当する何か)に従えばプログラムにはめ込むことができると。んでもって、例えば大昔文明が栄えた惑星の廃墟に出かけていって、残されたアーカイブから面白そうなコードを発掘してきて、それがどう役に立つか発見し、それを使ってなんぞアプリケーションを作る、というのが、考古学プログラマだそうです。

今回の Ask Slashdot の記事では、オープンソースソフトウェアの発達に伴い、考古学プログラマのような 新規のコードを一行も書かずに既存コードの組み合わせだけでアプリケーションを作る という時代がひょっとしたら来るのか? と問いかけています。まあ最初はグルーコードとラッパーだけ書くとかいうあたりから始まって、と。
たいそうに楽しそうな未来像ではありますが、しかしわけもわからないまま Javascript コードを copy & paste して罠にはまる人も多いことを考えると、どうなんぢゃろうなあ、とも思ってしまう今日この頃です。「遠き神々の炎」だと、プログラムされる側が自律機能系なので、プログラマの能力不足までコードの方がカバーしてくれるみたいですが。ただ、そうやってわけもわからず発掘して使ってみたコードが実はとんでもなく邪悪な人工知能ウィルスだった、というのが、ヒューゴー賞長編SF部門を受賞したこの作品のあらすじだったりもします。

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